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此処にある音色

第9章 波乱万丈の林間学校後編


砂月「行かないでくれ…」

『ゴメン』

男に抱きしめられても嬉しくないのに、何処か安らぐ

『けど行くよ。確かめないといけないことがあるんだ。それにここはオレには勿体無い』

翔「勿体無いってなんだよ!?お前がいないと砂月が暴れ出したら止めらねぇじゃねーか!」

翔が子犬みたいに吠える

『オレが居なくても砂月はもう暴れない』

ポンポンと俺の頭を撫でる

砂月「!」

那月【!】

撫でなれた事なんてなかった俺達はお互いに驚く
幼い頃からずっと

『よく頑張ったな。那月、砂月』

あぁ…そうか…
こうやって俺達は褒められたかったんだ
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