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此処にある音色

第9章 波乱万丈の林間学校後編


龍也「食わねぇ奴に言われても説得力ねーよ」

『そりゃそうだな。…ありがとな』

ふんわりと笑ったの昔の面影を残したままだった
ぶっきらぼうで無表情で何考えてるかわかんねー奴
笑顔が苦手なコイツはごくたまに小さく笑う事があった
感謝の時と小さな花や季節を見つけた時だ

龍也「…お前には敵わねぇな」

『…は?』

龍也「俺はそろそろ行くけど、1人で悩むなよ」

『……あぁ』

言っても無駄だろう
1人で悩み答えを出す
それがアイツ自身1人で抱え込む
泣く事も怒る事も笑う事も全て見せずに1人で…そんなアイツだから出来れば行って欲しくなかった

龍也「…叶わねぇな…」

俺自身の願いもアイツの願いも

龍也 side終
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