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此処にある音色

第9章 波乱万丈の林間学校後編


『…あいつの筆跡どんなんだったか思いだせぇねーや』

寂しげに笑うを後ろから抱きしめる

龍也「…行くな。行かないでくれ…」

『龍也…』

体の関係になったからじゃねぇ
行って欲しくなかった
恋愛絶対禁止とかそんな校則関係なかった

俺はあの留学書類も渡したくなかった
命令だから渡しただけだった
こいつの事だからめんどくせぇって突っ返してくれると思っていた

"温かい過ぎる場所"

龍也「頼む…」

『……行くよ』

俺の願いはアッサリと打ち砕かれた

『オレはここにいない方がいい。それは龍也お前もわかってる事だろ』

優しく諭す言い方

『安心しろよ。留学したからって死ぬわけじゃねーんだから』
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