第8章 波乱万丈の林間学校
砂月「お前は不思議な奴だな」
『は?』
一緒に作る砂の城は完成度が高くなる
砂月「お前には全部お見通しって感じだ」
『んな完璧人間いねぇよ。まさかいきなり殴られるとは思ってなかったし』
砂月「受け止めたじゃねーか」
『ったりめーだろ?当たったら痛てぇじゃん』
少し腫れた手のひら
砂月「悪かったな…」
『別に…慣れてる』
そう言いながら砂を掻き回す
砂月「俺を怖がらなかったのはお前が初めてだ」
そう言うとは小さく笑った
『お前は優しすぎるんだ。痛みをお前一人で抱え込んでるんだから。お前を怖がる奴が分からねぇくらいだな』
砂月「そうか…那月がお前を気に入ってるの分かった気がした」
そう言う俺を怪訝そうな顔して見てきた