第8章 波乱万丈の林間学校
『近々アイツとアイツの親父さんとの話す機会を作ったからそん時に言うだろ』
真斗「作った…!?」
わざわざあの人が時間を…?
不審な目で見る俺にはヤレヤレと肩を竦める
『所詮は人の子だ。どんな奴でもな』
真斗「…お前は一体…」
何者だ?俺の言葉を掻き消すように風が強く吹いた
『…オレもお前も人の子さ。お前もアイドルになるのを気後れしてるんだろ?』
まるで心の中を覗かれている気がする
真斗「…俺は"聖川家次期当主"に『なりたいのか?』…」
"なりたい"訳ではなく、"ならねばならない"のだ
それが俺に課せられた"運命"