第2章 始まり
黒猫で緑の綺麗な目
『おいで…ほら、怖くねーから』
伸ばした手に飛び降りる黒猫
『よし、掴まえた…いい子だ。よくやったな』
あまり見ない優しい笑顔と優しい言葉
はゆっくりと地面に降ろす
『もう登るなよー』
黒猫の頭を一撫でして歩き出す
その様子を黒猫はずっと見続けていた
歩いているとやっと早乙女学園の門が見えてきた
『あー…疲れた…』
携帯を触ろうとするとドンッと誰かにぶつかった
『あ、悪い』
?「いや、こちらこ…「坊っちゃまー!!」」
遠くから走って来たお爺さんには一瞬目を丸くする