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【BLEACH×幽遊白書】混じる世界

第2章 第一試合VS.鈴駆


「これは……これはどういう事だぁ!?ウルキオラ選手、全くの無傷ーーー!!?」

リングにの上に倒れ込んだ鈴駆は、朦朧とする意識の中でウルキオラを見上げた。

「な……んで………っ」
「俺たちの肌は鋼鉄の鋼皮(イエロ)……妖気とやらで強化していたようだが、おもちゃでは傷ひとつ付けられない」
「っ……く…そ……!」

「鈴駆選手ダウン!カウントを始めます!」

審判の声に鈴駆は何とか立ち上がろうと体に力を入れるが筋肉が動かない。愕然とする中、ウルキオラの無情な声だけが降ってくる。

「お前が食らった技は虚弾(バラ)と言って、高密度の霊圧……お前たちで言う妖気の塊を高速で放ったものだ」

そう言って袴に入れていた手を出して、徐に地面に向けると硬い石造りのリングが何かに食われたかのようにバクン!と抉れた。
これには六遊怪側も驚きを隠せず、鈴駆も目を見開いた。

「本来なら首が吹き飛ぶ威力だが……存外妖怪とは頑丈らしい」

感情のこもらない翡翠色のガラス玉が鈴駆を見下ろす。彼の脊髄に直撃した虚弾(バラ)は、威力を抑えていたとは言え首筋を抉ることはなかった。
もう少し威力を上げても問題なさそうだと、1人納得して、もう興味はないとばかりに颯爽と踵を返した。


「ーー9……10!!鈴駆選手10カウントダウン!よってこの試合、ウルキオラ選手の勝利でーーす!!」


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