• テキストサイズ

【BLEACH×幽遊白書】混じる世界

第5章 最終試合VS.酎




「次の奴出な」

カモン!と指先を折って挑発する彼に誰もが警戒した。逃げ出した二人を殺す時に妖気どころか殺気も感じられなかった。相当な使い手だと分かる。

「ハリーアップ!俺は早いとこ優勝して死ぬほど酒をいただきてーんだ!!」

酎の声にが足を踏み出した時だ。その前をグリムジョーの腕が阻んだ。

「?グリーー!」
「俺が行く」

ジリ…と焦げ付くような霊圧には目を見開いた。口角を上げて足を踏み出したグリムジョーに「待ってください!」と、あろうことか審判から待ったが入る。

「グリムジョー選手は先ほど続投を拒否された為、副将戦には出られません!」
「あ?んなもん取り消しゃあいいだろーが」
「一度リングを降りた時点で続投の意思無しと見なされます!」
「ああ?ふざけんーーッ!!」
「ひ……っ!!」

恐怖で身を強ばらせる審判に、噛みつくように一歩前に出たグリムジョーの肩が引かれる。目を見開いて肩越しに振り返ったグリムジョーは、そこにいる人物に苛立たしげに目を細めた。

「……何すんだ」
「この試合譲った覚えはないよ?
ーーー私が行く」
「は……おい!」

「ふざけんな!!」と、怒鳴るグリムジョーを無視してリングに上がったに、酎は目を細めた。

/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp