第5章 雨露霜雪【ウロソウセツ】
ある時、ほんの僅かな隙を突かれ、十参號は奴等に囚われた。
直ぐにでも救いに行かなくては、自分の命に代えても………
そんな事は分かっていた。
頭では。
だけど、どうしても動けない俺はどれ程に『家畜』としての自分に縛られているのかと反吐が出そうだ。
結局は通例通り、俺達はそんな十参號を見続ける事しか出来ない。
そこからは地獄だった。
十参號にとっても……
俺にとっても………
其奴らは真っ先に十参號を犯した。
若くて見目も麗しい女が手に入れば当然の成り行きだ。
犯して犯して、更に犯す。
全裸に剥かれた十参號は、その後何かを身に着ける隙も無く、常に男共に弄ばれ続けた。
男共は俺が破瓜させた許りの部分に無遠慮に突っ込んでは「緊い」「締まる」と嬌声を上げて悦んだ。
一本だけでは飽き足らず秘部にも後ろの窄まりにも打ち込まれ、更に咥内までもが塞がれて、三本の一物から吐き出される白濁に穢された事も一度や二度じゃなかった。
それでも呻き声一つ上げない十参號に畏怖を感じたのか、男共の行為は激化していく。
殴る蹴るは当たり前で、刀で皮膚を薄く斬り付ける。
柔肌にがりがりと爪を立てては掻き毟り、熱く焼かれた火掻き棒を押し付けた。
そんな鬼畜の様な所業を繰り返す間も、十参號を犯す事は止めなかった。
何人もの男が交代で、時には同時に一物を突っ込む。
一物だけじゃ済まず、無理矢理に柄尻を圧し込んでは掻き回す事さえあった。
十参號の其所から激しく出血してもお構い無しだった。
あれ程に美しかった十参號の身体がどんどんと疵付いて行く。
血に塗れ、薄汚れて……その頃にはもう十参號はぴくりとも動かなくなっていた。