第4章 罪悪滔天【ザイアクトウテン】
ぐったりと弛緩する十参號を見下ろしながら、俺は自分の着ている物を急かされる様に脱ぎ捨てた。
溢れた先走りで湿った下帯を剥ぎ取れば、痛い程に膨張した一物がぶるんと飛び上がる。
『妹』相手にどれだけ悍ましいんだと思いつつも、どうやったってこの淫欲は治りゃしねえ。
ふと気付くと、十参號のぼんやりとした視線が俺の熱り勃った一物を捉えていた。
流石に俺にも羞恥が湧き上がる。
しかも此れ程に勃起させてりゃ尚更だ。
「………あんま見んじゃねーよ。」
自分は『見ないで』と懇願した十参號を邪険に遇った癖に……ほんと、勝手だよな。
それでも十参號の視線が注がれていると思っただけで、俺の一物は歓喜に震える様にひくついた。
「それ……私の所為…なの?」
「………は?」
「私の所為で、そんなに腫れて……
捌號……痛い?」
「………っ!」
余りにも初心い反応に息を飲む。
未通女の十参號には男の生理現象なんて未知の世界だろう。
今から俺がこの一物で、十参號を未通女じゃなくさせるんだって思ったら………
ぞわりと全身が粟立ち、俺は興奮で乾いた自分の唇をぺろりと舐めた。
十参號………こんな鬼畜みてえな『兄』で、本当にごめんな。