第4章 罪悪滔天【ザイアクトウテン】
ガキの頃に目にした以来の十参號の裸体。
それはもう完全に『女』のそれで……更に俺を煽る。
小振りだけど形の良い乳房、その先端は淡い鴇色で既に尖っていた。
透き通る程に白い腹が、その下に在る薄い茂みを際立たせて一層厭らしい。
其所から下に伸びる脚は細く無く、太く無く、掌が吸い付くような弾力を持ち……
何よりも三ツ者として過ごして来たにも関わらず、疵や痣など一つも無くて、まるで作り物の様に綺麗だ。
こんな身体を目の前にして触れずにいられない男など居るもんか。
俺は性急に乳房の頂を口に含み、右手で薄い茂みを掻き分けた。
「んっっ……」
びくりと全身を弾ませる十参號に向かって、俺はぷっくりと立ち上がった頂を舌で転がしながら問い掛ける。
「十参號……気持ち良いのか?」
「分からない……何か変な感じ…けど……」
「けど?」
「嫌…じゃ無い。
もっと……触れて欲しい……」
だから……可愛過ぎんだろ。
そうなりゃ当然、俺の舌と指は逸った。
左右の頂を満遍無く舐り、右手の人差し指と薬指で秘裂を圧し拡げてから中指で擽る。
直ぐに漏れ出し始めたくちゅくちゅという水音に、俺の加虐心が湧き上がってしまった。
「お前……此所、自分で弄った事あんだろ?」
その瞬間、十参號の顔が火を噴いた様に赤くなり、くいと俺から顔を反らす。
ああ、自分で慰めた事があるんだな。
女だってそうするのは理解しているし、十参號ももう十七だ。
別に可笑しな事じゃねえ。
だけど………
お前は誰を想って慰めたんだ?