第1章 第一章 〜大野家の朝〜
【智side】
… 最近 、朝の5時には目が覚める 。
そうするともう1回寝る気にもならないので 、趣味の絵を書いたり少し粘土を弄ってみたりする。
え?何でリビングに降りないのかって?
そりゃあ朝は美味しい潤の朝ご飯を食べたいし、何より… あ、誰かが部屋の前を通った。
これは翔の足音かな 。
俺は急いでベットに戻り目を閉じる。
暫くすると、
和「智兄っ 、起きて!!」
寝言の振りをして和也、とボヤいてみる。
嬉しそうな顔してんだろうな、とか考えてると隣に少し冷えた和が入ってくる。
起きた振りをすると、
和「さ、寝ましょ?」
「良いn…「寝かせないよお?!?!」
驚いた振りをして翔を見る。
そして翔のお小言が始まる。(智兄までお小言って…(泣)←by.翔)
そんな翔をスルーして階段を降りようとすると後ろに和がぴったりくっ付いてくる。
いや、そりゃ可愛いけどね?
ケツ触られんのはなあ…ま、慣れたけども。
和と会話をしながら階段を降りてると隣でもう元気になった雅紀がドタバタと横を降りていく。
元気だねえ、雅紀は。
そして遠くから聞こえてた翔の声が追っかけてくる。
潤に朝の挨拶をして、和に引っ張られて椅子に座ろうとしたら今度は和と共に翔と共に引っ張られる。
兄弟からは ふわふわした長男って思われてるけど実は全部計算済みだったりする。
勘の鋭い和也や潤、頭の良い翔を騙してるみたいで少し罪悪感が
あるけども。(え、俺は?!?!←by.雅紀 (雅兄はお馬鹿さんでしょうよ ←by.和也)
ふわふわな兄を演じてるからこそ、皆の素顔が見れたりする。
翔「和也!野菜もちゃんと食べて!」
雅「いらないなら俺が貰うよ!」
潤「和、野菜も大事だよ?」
和「…智兄〜」
「んふふ、俺が食べてあげる」
翔.潤「駄目です!!」
こんな家族が好きだから、俺はずっとふわふわな兄で居たい。
翔「雅紀!それ和に返しなさい!」
和「あ〜、良いんです、食べさせてあげて下さい」
潤「そういう遠慮いらねえから。」
雅「頂きっ!」
翔「あ、こら!!」
ふふ、こんな家族だけど良かったら見て行ってね?
あ、仕事に行く時間だ。
さて、今日も頑張りますか!