第2章 第二章 〜それぞれの仕事〜
【雅紀side】
今日は珍しく早く準備が終わった 。
部屋を出ようとしたら隣の部屋も同じタイミングで…あ、動物達のネームプレート!!
忘れもの〜なんて独り言を呟いて部屋に逆戻りして、また部屋を出ると…和がいない!!
耳を澄ますと階段を降りる音。(耳良すぎじゃね?←by.潤)
急いで追い掛けて、和に声を掛けて、皆にご挨拶!!
和「自分の車で行きなさいよ〜」
とか言うけど何だかんだ乗せてくれる良い子!
でも不機嫌そう、帰りも迎え頼みたいから何とか機嫌を治さなきゃ!!
なんて鞄を漁ってたら和の好きな飲み物が出てきた。
…昨日持って行って結局開けなかったやつなんだけどね(つまり俺は残飯処理で機嫌を取られたわけですね←by.和也)
「送ってくれたお礼っ」
なんてとびきりの笑顔で渡すと、ちょっと照れて赤くなってる和。
これはイケたね←
仕事場に付いて、ちゃっかり迎えの事を言ってみる。
その瞬間、和の顔が呆れた感じの顔になって俺は慌てて最近入ってきたチワワのミーちゃんに逃げた。
あれは確実に迎えに来ないか、来たとしても不機嫌。
解決策が見つからないので新しいバイトくんに相談してみる事に。
バ「そうっすね〜、そこは相手に合わせると良いっスよ。雅紀さんイケメンだから優男〜ってイチコロっす。」
「イケメン?俺、唐揚げみたいに美しいとか?」
バ「…いや、唐揚げって美しいんスか?」
「バイト君!!君はまだ唐揚げの美しさを知らないようだね。今日のお昼、うちの自慢の弟が作った唐揚げを見せてあげよう!!」
バ「あ、あざっす!!雅紀さんめちゃめちゃ良い人っスね!!」
「バイト君も中々良い子だね!!きっと動物達も懐くよ!!」
バ「…それは分かんないっス、さっき…ほら、あの子に噛まれて…」
「あの子って店長?」
バ「どこ見てんスか!!この話の流れだと動物っスよ!!」
「あ〜、トイプーの太郎くんか!」
バ「…あ、もう始まる時間ッス、看板出してきますね」
そう言ってバイトくんを見送ると、携帯を取り出して和にLINEを送る。
"帰りの時間は和に合わせるよ!"
すると直ぐに返事が。
"しょうがないですね。明日もジュースお願いします"
素直じゃないな〜、和も。でもそーゆーとこ好きだよ。