第1章 第一章 〜大野家の朝〜
【翔side】
「さっむ …」
最近の朝の第一声はこれ 。
「新聞新聞 …」
新聞を取りに行く時の独り言はこれ 。
家の中に戻って潤への挨拶は忘れない 。
「おはよ、潤 。」
暖かいリビングで潤と少し話をして 、俺は皆を起こしに行く 。
今日はまた雅紀が起きないんだろうなとか、和がまた智兄のベットに潜り込むんだろうなとか、あれこれ考えながら階段を登る 。
それでも全然苦にならないのはこの兄弟が好きだから 。
まずは和の部屋へ行く 。
「入るよ〜」
起きてるはずは無いけど 、一応声は掛ける 。
あーあ 、寝落ちしたな 。
床に落ちてるゲーム機を拾って起こす 。
何度目かの声で和が起きて俺は問い詰める 。
「またゲームしてそのまま寝たでしょ !」
和の瞳がだんだん潤んでくる 。
和 「翔兄 、許して … ?」
ああ 、その顔 … 可愛い … ( ちょっと気持ち悪い ←by.雅紀 )
でも !
「駄目 !ゲーム一週間禁止!」
ん?今 和の顔が一瞬悔しそうな顔をしたような … ()
それはともかく、時間に余裕がある訳では無いので和に智兄を起こす様に促す 。
そして俺は雅紀の所に 。
雅紀はどれだけ揺らしても起きない 。
ある意味智兄と同じくらいの睡眠力だ 。
「起きろ !!雅紀 !!」
雅 「ぎゃあああ っ !」
布団に戻りたそうな雅紀を引っ張って智兄の部屋に行くと 、案の定ベットに潜り込んでる和 。
「寝かせないよお?!?!」
和と智兄がビックリしたように (主に智兄が)俺を見る 。
それから自分でも止まらないお小言を言うわけで、そしたら置いていかれるいつものパターン 。
慌てて3人を追いかけるとちょうど朝ご飯が出来上がったみたいで。
座りそうな智兄と和を引っ張って準備を手伝わせる。
1人の事を手伝うのは俺らの中でのルールだからね。
きっちり守りますよ 。
…俺にキッチンへの出入り禁止のルールもね 。(それは当たり前 ←by.潤)
そんなこんなで。
智.翔.雅.和.潤 「頂きます!!」
今日も楽しい1日が始まりそうです。