第1章 静寂とはじまり
「おい!大丈夫か!」
トレーラーに到着したルルーシュは運転手に声をかける
運転手を引きずり出そうと試みるがうまくいかない
「くそっ」
荷台に登り運転席の様子を伺おうとしたその時
見つけた、わたしのーーーー
突然聞こえた女の声
「どこだ」
声の主を探そうと周りを見渡す
『大丈夫ですか!?』
さっき聞こえた声とはまた別の女の声
『救急車!呼びましたから!』
声のした方を振り返ると息を切らし肩を上下に揺らしている一人の少女がいた
「あ、あぁ、ありがとう。運転席には行けなくて、荷台から行けそうなんだけど」
歳は俺より下だろうか、そんな印象を受けた
「荷台ですね!わかりました!」
そういうと少女もトレーラーの荷台に上がってきた
「あぶないから、君は下にいたほ「キキッーー!!」」
『キャッ!』
突然すごい勢いでバックするトレーラー
その衝突でルルーシュと少女は荷台の中に振り落とされてしまった