第1章 静寂とはじまり
「はっはははははは、生かして捕らえたかったが仕方ない」
高笑いするブリタニア軍
俺は⋯このまま終わるのか?なにも⋯なにもなし得ないまま⋯彼女のように⋯スザクのように⋯も⋯誰一人救えないまま!!俺は⋯!!!
「パシッ」
「!!」
死んだはずの少女がルルーシュの手首を掴んだ瞬間、ルルーシュは謎の空間に吸い込まれた
終わりたくないのだな、お前はーーーー⋯
お前は生きる理由があるらしい⋯
力があれば生きられるか?
これは契約、力をやるかわりに私の願いを叶えてもらう
(この声はあの少女なのか?)
契約すればお前は人の世に生きながら
人とは違う理(ことわり)で生きることになる
異なる節り
異なる時間
異なる命
王の力はお前を孤独にする
流れてくる映像たち、母の死、友人の死、そしてーー⋯
憎しみ、悲しみの元凶。
皇帝である父
お前にその覚悟はあるかーー⋯
「覚悟⋯?いいだろう、結ぶぞその契約!!」