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ローオト

第1章 好き


甲板に来ると、楽しそうに笑い合って水をかけ合っていた。オトハはいつものツナギの上半身だけ脱いで、タンクトップの姿で走り回っている。ほかの奴らも、そんなような格好で水鉄砲を片手に打ち合っている。

「あ、キャプテン!」

ベポがおれに気づいて手を振る。オトハもそれに気づいてこちらを見る。首元に滴る水がエロく、タンクトップは黒いお陰で下着は見えなく、ホッとしてるのかガッカリしてるのかわからない自分がいた。

「お!キャプテン、一緒にやるか?涼しくなるぞ?!」
「…おれはいい。それよりオトハ。話がある、すぐにおれの部屋に来い」
「えぇ〜、はぁ、了解」

ごめんね、とあいつらに一言かけて俺のあとを着いてくる。おれの言うことをいつも聞いてくれるこいつは本当にいい女だ。

「船長室って冷暖房完備だから、夜でも涼しいよな。いいな〜キャプテン」
「…じゃあ、今夜からおれの部屋で寝るか?」
「バカ言うな!」
「おれの抱き枕になってくれてもいいんだぞ?」
「誰がキャプテンの抱き枕なんかになるか!私はイッカクさんと寝るから充分ですぅ〜!」

こいつはからかうと面白い。




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