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ローオト

第6章 やきもちさん


目が覚めたらもう朝だった。あー、あれは全部夢だったのか…、夢でよかった。ひどい夢を見たな、と朝日を顔に感じて起き上がった瞬間だった。私の中からどろりと何かが流れ出し太ももを這う。
「え…」
「オトハ、起きたか」
シャワーを浴びただろう、ローがタオルを首から下げて半裸で出てきた。
「…」
私は我慢出来ず、もう出てくる白濁液を無視して立ち上がった。ローの元へと歩み進む。ローにちょいちょい、と顔をよこせと合図すると、素直に屈んでくるので左頬に思いっきりビンタしてやった。
「こん…のバカ!クソヤンデレストーカー拗らせ野郎!!」
「…てん…めェ」
「私の話を最後まで聞かねぇしごめんの一言も言えねぇのか?!ヤッて何とかなるとか自分のものになるとか考えてたのか?!クソ野郎!くたばっとけや!!」
怒鳴り散らしたせいで、ゼーゼーと息を切らす。朝から頭に血が上りすぎた、どうにかなってしまいそうだ…。
「……悪ィ」
左頬を抑えながらしゅんとするロー。なぜかキュンときてしまった。違う、流されてはダメだ。
「今度こんな事したら船降りるからな!?」
ローを無視して私もシャワー室へと向かった。スッキリした…。
というか、今気づいたが、私は裸のままローを説教していた。
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