第2章 初夜
買った医薬品をすべて船に置いて、後の整頓を船番のペンギンに任せて私達はまたデートを続けた。
「何かみてェのあるか?」
「そうだな…、イヤリング…あ、ピアス開けてェ!」
「ピアス?」
「うん、キャプテンみたいなの付けてみてェ!」
「そうか…じゃあ、お前のピアスホール、おれが開ける」
「マジ?!私、手元見えなくて怖ェからさ、よろしく!」
そんな話をしながら、気になったアクセサリー店へと足を運ぶ。
「初めはちっちェのにしろ。色は何がいい?」
そう言って、小さなピアスが並べてある所を見る。色とりどりあって、何にしようかと悩む。
「この黄色かな…ほら、ハートの海賊団って感じするだろ?」
キャプテンはククク、と笑うだけでそれを受け取って買いに行った。その間、ほかのピアスを物色している。いつか、色とりどりのピアスや、キャプテンとお揃いのピアスをつけれるといいなぁとか考えていると、キャプテンが払い終わってこちらに来た。