• テキストサイズ

ローオト

第1章 好き


「キャプテン?!」

イッカクさんが、キャプテンが倒れたと言った時、ビックリしてすぐに治療室に来た。

「オトハか、少し静かにな。今は寝ている」
「キャプテンに何が…?」

寝息をたてながら、安らかに眠るキャプテンの腕には点滴が打たれていた。ペンギンもこれぐらいは出来るらしい。

「…たぶん、知恵熱」
「は?」

知恵熱…?

「さっきまで少し話していたが、まぁ、この話はオトハとキャプテンの2人で話した方がいい。おれは席を外す」

ペンギンは部屋を出た。足音がしないあたり、治療室の前で人払いをするつもりだ。そういうところがかっこいいんだよな、と思う。


キャプテンが寝るベッドの側の椅子に腰かけて、点滴の種類を見てみた。この種類は解熱剤が含まれているものだ。外科医が知恵熱なんて、本当に笑える話だな、とフフっと笑う。


「何笑ってんだてめェは」
「うわっ、起きてたんか?!」
「今起きた」



/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp