第5章 バレーボール解禁
「な?
良いだろ、ツッキー。
減るもんじゃねーし!」
「そうだぞ、ツッキー。
まぁ、キスはしてんだろ?
いくら草食そうなツッキーでも」
「僕にも黙秘権ありますよね?」
「ダーメ、答えろツッキー」
「.....しましたよ、キス。
はい、もう答えたんで良いでしょ」
ほんのりと色づいた耳を隠すようにガリガリと髪を搔いた。
「やっぱかーっ」
大声を出す木兎さん。
「だと思ったわ。
でも前回の遠征前からってことは、普通にエッチぐらいまではしちゃってんだろ。
なぁ、ツッキー?」
「...」
「え、ツッキー?」
「...なんです?」
黒尾さんが一段と距離を詰める。
「まさか、まだシてねーの?」
「.....いけませんか」
「くぁー、まじか!
木兎、ちょっとツッキー借りてくわ」
「おい、黒尾!
バレーはどうするんだよ!」
「適当に誰か誘ってやっといてくれ」
黒尾さんに腕を引かれ、体育館を出る。