第8章 女王と月
「あぁぁ...そこ...だめ...ぇ...」
「ここ?」
奥のコリッとしたところに触れると、波瑠の身体が跳ねる。
「や、あ、あ、おかしくなる...」
「良いよ、おかしくなっても」
「や、あ、らめ、ぇ...あぁぁ」
「前より早いね」
「気持ち良かったから...」
「そう、なら良かった。
僕もいつもより早かった...」
「分からないけど、でも気持ち良かったなら良かった」
波瑠の身体を抱きしめると、囁いた。
「好きだよ」
「っ、私も.....好き」
どちらともなく唇を重ねた。
「波瑠が煽るから、またしたくなったでしょ」
「しても良いよ?」
「止まらないから」
再び波瑠を押し倒す。
その時にチラリと見えた、シーツについた赤い色。
初めて男を受け入れた証。
おわり。