第5章 バレーボール解禁
「結局、このメンバーなんですね...」
「ごめん、月島。
うちの木兎さんが...」
「赤葦さんが謝ることじゃないですよ」
いつもの如く木兎さんに強制連行された。
「まーまー、木兎のことだしな。
それよりツッキー?
お兄さん達君に聞きたいことがあるんだけど」
ニッコリと笑顔の黒尾さん。
「その顔やめてください。
キモチワルイ」
「あらら、酷い。
まぁそんなことより、どうなの?」
「はい?
どうって、何がですか?」
質問の意味が分からず、首を傾げる。
「ツッキーって案外鈍感?」
「知りませんよ。
黒尾さんの言葉が足りないんじゃないですか?」
「ちょいちょい、俺が悪い訳ないだろう?」
「だったら、何を聞きたいんですか?」
「何々、ツッキー。
もしかして聞けば全部教えてくれんの?」
「...ものにも寄りますけど」
「だってよ、黒尾!」
ニコニコ?ニヤニヤ?
とにかく表情筋を緩ませながら話している黒尾さんと木兎さん。