第5章 バレーボール解禁
休憩を挟み、昼食後からバレーが出来ることになった。
皆のテンションは上がりっぱなしだ。
「初戦は音駒と梟谷だ」
「うぉっしゃぁ!
バレーが出来るっ。
なぁ、あかーし?」
「そうですね。
さっき波瑠さんが仰ってた通り、全力でやりましょう」
「おうっ、当然だ」
「宣戦布告かな?木兎クン。
俺らだって負ける気ねーけど?」
「俺だって負けねぇ!」
「じゃ、負けたら自主練の時ジュース1本な」
「おうっ」
午後練のメニューも終わり、休憩を挟むと自主練の時間になる。
「波瑠ー、バレーしようぜー」
「木兎さん。
すみません、まだ仕事残ってて...」
「波瑠ー?」
「はい?」
木兎さんの顔が近づく。
「俺、“ 光太郎 ”
木兎さん違う」
「あ...」
今更自分のミスに気がついた。
「すみません、うっかりしてて」
「まぁ、慣れるまで待つけどな!」
「ありがとうございます」
ペコリ、と頭を下げてその場をあとにする。