第4章 スペシャルメニュー
パァァ...と分かりやすく木兎さんの顔が輝いた。
「今は出来るだけ身体を休めて、バレーが出来る時に全力でやってください」
「おぉ!
そん時はもちろん彼女ちゃんも一緒だろ?
バレーしようぜ」
ここで二択を迫られる。
ノーといえばまたしょぼくれモードに入るし。
かといってイエスといえば私の体力が持つか分からない。
「またその時に波瑠さんがバレー出来るようでしたら誘いましょうよ、木兎さん」
「おうっ、そうだな、赤葦!」
京治くんが代わりに言ってくれた。
「それと、木兎さん」
「んぁ?なんだ?」
「私の名前は波瑠です。
柏木波瑠。
そろそろ名前で呼んでくれても良くないですか?」
特別気にしてる訳じゃないけど、それでもやっぱり名前で呼ばれた方が嬉しくはある。
「おー?
彼女ちゃんじゃダメなのか?」
「名前があるなら、名前で呼ばれた方が嬉しいんですよ。
木兎さんだって、京治くん達に木兎さんって呼ばれた方が嬉しいでしょう?」