第4章 スペシャルメニュー
「痛みはある?
違和感?」
「違和感、というか筋肉が張ってるだけだ」
「そう。
脚つらないように気にしながらやって。
異変があったらすぐに言うこと」
「おう」
続いて左脚のマッサージに移る。
「柏木、影山どうかしたのか?」
「澤村先輩。
少し筋肉が張っているっぽくて...。
今後の練習注意してください。
もしかしたら途中で脚がつってしまうかもしれません」
「おぉ、分かった」
「でもすげーべ、マッサージまで出来るんだなぁ」
「そんなことないですよ、菅原先輩」
「いやいや、あるべ!
だってバレーにテーピング、分析、マッサージだろ?
凄い凄い!」
ニカッと笑う菅原先輩に、頬が緩む。
褒められて嫌な気持ちになる人は居ない。
それに菅原先輩はなんというか、褒め方が上手い。
「はい、終わった。
この休憩中はとりあえず動かずに居て。
身体は冷えるけど」
「おう」