第4章 スペシャルメニュー
「今回のペナルティーは腕立て伏せ30回だ!」
「よし、それじゃやるぞ」
澤村先輩カウントの下、腕立て伏せを始めた。
「次の対戦、音駒とうちだが...。
どうする?
今回はケイサツだ。
3人、誰を選ぶ?」
その目線はなぜか私を見つめている。
「私が決めて良いんですか?」
「あぁ」
「そうですね.....。
日向、飛雄、菅原先輩でどうですか」
「ほぉ、なぜだ?」
「日向はやはり、切り返しやスタミナはこの中では随一です。
他の選手を見てもここまで切り返しに優れた選手は音駒の犬岡くんぐらいしか居ません。
菅原先輩には牢屋番をお願いしたいです。
広く周りを見る力を持っていますから。
飛雄は、梟谷とのケイドロで体力を削る間もなく捕まったので単純にスタミナが溢れていると思ったので」
「んだと波瑠!」
「ほんとのことじゃん、王様」
「お前に言われたくねーよ!
似たようなモンだろうが」
「はーい、喧嘩しない。
俺は異論ないが、皆はそれで良いか?」
澤村先輩がまとめる。