第4章 スペシャルメニュー
残り1分。
「捕まえた」
日向が京治くんの手に捕まった。
ピーッ、と終了を告げる笛が鳴る。
「終了ーっ。
勝者は梟谷だ!」
「やったなー、赤葦!」
「木兎さんのお陰です」
「す、すみませ...」
「ひーなーたー!」
「すみませんっ、田中さんっ」
「良くやった!」
「ごめんなさ...え?」
怒られると思い、ぎゅっと目を瞑った日向。
でもなぜかワシャワシャと頭を撫でられている。
「お前よくぞ最後まで残ったな!
俺なんて瞬殺だったのによー」
「そうだぞ、日向。
最後まで頑張ったんだから、何も怒られることはないって」
「キャプテン...!」
「いや、怒るだろ。
なんであと1分ぐらい逃げられなかったんだよ、お前は」
「開始早々に捕まった人が言うんじゃないの」
ポン、と菅原先輩のチョップが軽く飛雄に入る。
「何はともあれ負けは負けだ。
ペナルティーはきっちり受けような」
「「「あっす」」」
「烏養さん、今回のペナルティーは...?」