第4章 スペシャルメニュー
残り時間5分を切った頃。
烏野チーム、残り日向のみ。
「フッフッフー、もう逃げらんねーぞ!」
「...木兎さん、お願いがあります」
「お??
なんだ?
赤葦がお願いなんて珍しーじゃん!」
「日向は俺に任せて貰えないですか?」
「あかーしに?」
「はい。
お願いします」
「分かった!」
深く頷き、木兎さんはその場に座ってしまった。
「ありがとうございます」
お礼を言うと京治くんが動き始めた。
残り3分と少し...。
「日向、あと日向だけになっちゃったね」
動きながら器用に話しかけた。
「日向が捕まったら、烏野は自動的に “ 負け ”
ペナルティーが待ってるよ」
「ま、まままだ負けてねーっ」
「そうだね。
まだ...ね。
必死で逃げ回るしかないよね。
あと3分なんだし。
それとも誰かを助けに行く?
そうすれば1人じゃなくなるよ」
「1人.....1人だ、今俺1人で...。
俺が負けたらチームが負ける.....」
まずい、完全に日向が京治くんのページのペースに飲み込まれてる。