第4章 スペシャルメニュー
開始から早20分程。
残っているのは日向、西谷、澤村。
「良いか、2人共」
「どうしたんすか?大地さん」
「これはケイドロだ。
だったらタッチすれば捕まった奴らを逃がしてやることが出来る」
「おー!そっか!」
「待て、日向。
まだ早い」
早速走り出そうとした日向を止める。
「助けるのは良いが、自分が捕まっちゃ意味がないんだぞ?
自分が捕まるすなわちペナルティーだと思った方が良い」
「「ペナルティー...」」
「誰を助けるか、それを良くか考えから動きなさいよ?」
「あーっす」
「はいっす、大地さん!」
「次こそ捕まえーる!
チビちゃん」
「待ってください、木兎さん。
日向は最後にしましょう」
「おー?
赤葦が言うんならそーするぞ!
じゃあ赤葦は右の奴頼むな!
俺は左だ」
「はい」
右は澤村先輩、左は西谷先輩。
さっきの会話を聞いた2人は弾かれたように動き出した。