第4章 スペシャルメニュー
第1試合。
烏野VS梟谷。
バレーでの対戦成績は梟谷が勝利回数が多い。
「ビブス配ります。
間違い防止の為、必ず着用してください」
烏野に黄色のビブスを配っていく。
番号は背番号と同じになるようにした。
「ワクワクすんなぁ!」
「日向、無駄に跳ねない。
体力削るだけだよ?」
「あぅ...」
「梟谷チームは準備出来たか?」
烏養さんが尋ねる。
「はい、問題ありません」
「おー!」
「組み分け、どうなったんですか?」
「あぁ。
うちは追い掛ける担当が木兎さんと俺。
牢屋番は木葉さんです。
今回のルール上、はさみうち等はしません。
うちの木兎さんからは逃げ切れないと思った方が良いですよ」
と、白いビブスを着た京治くんが笑う。
今回、体育館ということもあって範囲が狭い為追い掛ける役は2人だ。
12人対3というのは少し気が引けるけど、それでも決まったことには従うしかない。
全力で逃げるのみだよ、皆。