第3章 マメ
今回の合宿場所は梟谷学園高校。
よってロードワークの先頭は道に詳しい2人が就く。
「彼女ちゃん、よろしくな。
荷物重そうだな?持ってやろうか?」
と、貼り付けたような笑顔で言った。
「大丈夫です。
これはマネージャーの仕事なので」
「冷てーの」
「波瑠、隣良い?」
「良いよ」
「あれれ、ツッキー相変わらず彼女ちゃんの横に居るね」
「...いけませんか?」
ムスッとした顔で答える。
「べーつに?」
「喋ってると体力使いますよ。
そんなに余裕なんですか?」
と、2人に声を掛けた。
「俺はまだね。
ツッキーはその内へばっちゃうんじゃないのー?」
「はぁ?誰が」
「まぁ、へばっても置いてくだけなので。
それでも良いならどうぞ」
「彼女ちゃんスイッチ入ったら冷たい〜」
「波瑠さん波瑠さん!
俺も一緒に走って良いですか??」
「良いよ」
「あざーっす」