第1章 オフ会しようぜ
「もう良いから、ちょっと黙ってて」
顎を持ち上げ、波瑠の頭に手をやる。
申し訳なさそうな顔をした波瑠と目が合う。
「ごめ...んっ...」
またも謝ろうとした波瑠の唇を塞いだ。
「急に...どうしたの?」
何度キスしても慣れないのか、顔が赤くなっている波瑠。
「別に。
そんなことで赤くなってたらどうするの?
この先、持たないよ?」
ニヤリ、と笑う。
「さ、ささ、先?」
「そ、この先。
分かってる?」
「んー...あんまり」
「へぇ、したことないの?
あの及川さんと付き合ってたのに?」
「及川先輩は別だよ。
やっぱり面倒くさい...?」
「な訳ないでしょ。
知らないなら、じゃあしてみる?少し」
「え...?」
頭を固定し、再び唇を塞ぐ。
「ん...」
「口、そんな固く閉ざしてないで少し開けて」
「開ける...?」
「そ」