• テキストサイズ

【ハイキュー!!】続・女王と月

第2章 独占欲。


午前中最後の英語の授業中。


ふと隣に目を向ければ、つまらなそうに頬杖をつく蛍が居る。


「はい、じゃあ今日の授業はここまで」


先生の言葉に、皆息を吐き出す。


「...やっと終わりか」


長かったな。


「波瑠、ご飯」


「持って来てたっけ?」


「持ってないよ」


「じゃあ買いに行かないとだね。

山口くんも良かったら一緒にどう?」


「は?」


「え?

い、いや、俺は.....」


蛍の近くまで来ていた山口くんに声を掛けた。


「ひ、日向達に勉強教える約束してるからごめんっ」


「そっか、分かった」


慌てて教室を出て行く山口くん。


なんか急によそよそしいな...。


「...君が落ち込む必要はないでしょ。

山口なりに気を遣ってるんだから汲み取ってやれば?」


「え?そうなの?」


「あいつ、そういうところあるから。

それより波瑠、ご飯買いに行くよ」


バシッと腕を引かれる。


「ちょ、ちょっと、私まだお財布持ってな...ねぇ!」
/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp