第2章 独占欲。
「波瑠、学校行くよ」
「うん、分かった」
並んで学校までの道を歩く。
「山口くんと一緒じゃなくて良いの?」
いつも一緒に居たのに、良いのかな。
「...別に。
山口は関係ないでしょ」
「山口くん、寂しいんじゃない?」
「なら波瑠は1人で登校する?」
「.....それもちょっと寂しい...」
「ふっ...素直だね」
「...おはようございます」
「おはようございます」
「おう、おはよう、2人共」
「おはよう、柏木、月島。
今日は珍しく遅かったなぁ、寝坊か?」
二カッと笑う菅原先輩。
「すみません...」
「別に怒ってないべ」
朝練の時間には間に合っているが、普段来る時間よりは遅めだ。
「うっし、それじゃ皆揃ったし朝練始めるそ!」
「「「はいっ」」」