第1章 オフ会しようぜ
あっという間に全ての衣服を剥ぎ取られ、何も身につけていない状態になった。
先程裸を晒したとはいえ、恥ずかしいことに変わりはない。
「何?
ジッとこっち見て」
「別に...蛍は脱がないのかなって」
「脱いで欲しい訳?」
「ちが...」
「変態。
なんなら君も脱がせてみる?」
「だ、大丈夫!
私先に入る...!」
扉を開け、湯気の立つ浴室に脚を踏み入れる。
「くく、面白い」
慌てる波瑠を見てクスリと微笑む。
今まで翻弄された分、翻弄してあげないとね。
服を適当に脱ぎ捨て、浴室に入る。
「波瑠...」
「な、何?」
「緊張してる?」
後ろから抱きしめると、ドクドクという波瑠の心音が聞こえる。
その鼓動はいつもよりも早い。
「なんで蛍はそんなに余裕なの...?」
「さぁ。
余裕なんてないよ」
肌を密着させ、僕の心音も背中越しに伝わるようにする。
「ほらね」
「本当だ...早い」