第1章 オフ会しようぜ
「もう出来たから」
「そっか」
なんでも出来ちゃうんだな、蛍って。
「はい。
文句は受け付けてないよ」
「ありがとう。
流石に作って貰ったものに文句は言わないよ。
いただきます」
手をきちんと合わせ、口に運ぶ。
「...どう?」
「美味しい」
「当然」
「ご馳走様。
美味しかった」
「...別に」
「洗い物するからお皿貸して」
蛍から食器を受け取り、洗っていく。
「蛍お風呂湧いてるから、先に入って来て良いよ」
「良い」
「お風呂入らないの?」
「違う。
波瑠と一緒に入るから」
「はい?」
「入るから」
「確定...?」
「確定」
「.....分かった」
「まだ恥ずかしい?」
「恥ずかしいに決まってるよ」
「ふーん、そう」
後ろから波瑠を抱きしめる。
「ちょっと、蛍?」
いきなりの行動に驚いている。