第1章 オフ会しようぜ
「ごめん...。
僕が力不足だから」
「違う...蛍のせいじゃないよ。
大丈夫だから、続けて...?」
「...分かった」
止まった腰を更に進める。
「っ...く.....ぐ...」
背中に爪が刺さり、チクリとした痛みが走る。
苦しそうな声...。
違う、こんな声を出させたい訳じゃない。
こんな顔をさせたい訳じゃない。
ちゃんと調べたのに...上手く出来ない自分が憎たらしい。
「っ...ぅ.....うぅ...」
「は...あ.....」
やっと半分だ。
ようやく半分入った。
でもまだ半分。
あと半分もある。
波瑠が耐え切れるか...?
「...波瑠.....」
「な、に...?」
「無理しないで良い。
また、今度にしよう」
「.....やっぱりダメだった...?
面倒くさいよね...」
「面倒じゃないって、何度言ったら分かるの?
面倒だったらこんなこと端からしないし」
「そう...だよね、ごめん」