第1章 オフ会しようぜ
...そろそろ、大分解れた頃か。
挿れても大丈夫そうかな。
「波瑠...そろそろ良い?」
「うん...大丈夫」
スッと腕を伸ばす波瑠。
波瑠が掴みやすいように身を屈める。
すでに起ち上がった自身に薄い膜をかぶせた。
ゴクリ、と生唾を飲んだ。
「いくよ」
「...うん」
ぎゅっ、と首に回った手に力が籠る。
波瑠も初めてのことは怖いんだ。
蜜口に自身を宛てがうと、腰を一気に進めた。
「いっっ.....!!」
波瑠の身体が大きく跳ねた。
「蛍...待って...」
弱々しく僕の身体を押し返した。
「波瑠?」
「痛い.....」
あの波瑠が、弱いところを誰にも見せようとしない波瑠が。
目に大粒の涙を溜め、必死な目をしている。
「ごめん.....」
おかしいな...ちゃんと解したのに。