第7章 初演練 *水無月*
『お…女でもあたしは刀だ!!ちゃんと戦える!!』
「そうか?なら、試してみよ」
と、三日月宗近はあたしを弾き飛ばす
やっぱりこういうところで男女の差が表れる
『…ッ!!女だからって舐めないで下さい!!』
「舐める…?ハハッ、舐めるというのは…」
あたしの目の前にいる三日月宗近は、あたしを嘲笑うように刀を振るう。徐々に後ろに追いやられるあたしの背に何か当たった。
背中に当たったものに手を強引に引かれたと思ったらあたしの頬に生温かい何かがぬるっと伝った。
『ッ!?なっ!?』
「ふふっ、驚いたか?舐めるとは、こういうことなんじゃないのか?」
驚いて離れてみると、舌をペロッと出して笑みを浮かべる鶴丸国永がいた。その人に頬を舐められたのだと気が付いた時には、五虎君が鶴丸国永に切りかかっていた
「お姉さんに…何するんですか!!」
「おっと!!こいつは驚いたな、でも危ねえのは後ろだぜ?」
「えっ…」
『五虎君!!』
五虎君の名を呼んだ時には、後ろから迫っていた鶯丸に彼は背中を切られていた。
ぅ…と小さくうなった五虎君は地面に横たわった
そんな彼に駆け寄ろうとしたが、今度もまた背後からの手につかまった
「どうだ、お主はやはり女。守られるだけで守れぬのだ。」
『…ッち、違う…あたしは…』
「お主のような女は、ただの性の捌け口になっていれば良いのだ。そちらの本丸でもそうであろう?もう何振りとまぐわったのだ?」
『そんなことするはず…』
「おいおい三日月、周りっ諄いな。やっちまえば早いだろう」
「遅かれ早かれ我が本丸に迎え入れるのでしょうから」
さっきまで五虎君の相手をしていた鶴丸国永と江雪左文字がそばに来る。あたしは、江雪左文字の言ったことが分からなかった
我が本丸に・・・招き入れる・・・?