第17章 ホストクラブ 長船
「では、まずはしたのだんから…。どちらのさんどいっちになさいますか?」
『えっ…じゃあこのフルーツサンドを…』
かしこまりました。と小豆さんは丁寧にナイフとフォークでフルーツサンドを取りこれまた綺麗なお皿の上で一口大に切って・・・
「はい、おじょうさま」
『えっ…あ…』
あたしの口元まで持ってきてくれたので、あたしは素直にそれを食べた。
クリームも程よい甘さとフルーツのフレッシュさが口の中で合わさって・・・
『…めちゃくちゃおいしい…』
「ありがとうございます。」
『…でも小豆さん、これはホストクラブというよりオシャレなカフェ感が…』
「えっ…おもてなしということでよういしたのですが…」
『はい、おもてないしとしては最高です。でも…ホストクラブというのは…』
と、率直な意見を言うと小豆さんはあれ?という表情で席を立った。
「では次は、小竜君にお願いします。」
「はーい、よろしくお願いします。」
小竜さんともあまり話したことはなかったため、これもまた緊張した。
「そういえば、あまり話したことなかったね。君の事は…サキさんと呼んでいいかい?」
『は、はい。お好きなように…』
「じゃあサキさん、君は旅は好きかい?」
『旅…ですか?』
「あぁ、俺は度が好きでね。以前旅した時は…」
と、小竜さんは昔の放浪記を話してくれた。
でも・・・それをさすがに5分以上話されるのは・・・
「小竜君…ここはホストクラブの設定なんだよ。」
「あ…すまない。彼女凄く話しやすいからね。また旅の話をしてあげるよ」
『は…はい、楽しみにしてます』
「…じゃあ次は、大般若さん」
「よし、まかせておくれ」
彼が一番読めない
光忠さんほどではないが、彼もかなりキラキラしているから・・・どんなおもてなしをされるのだろうか・・・