第7章 初演練 *水無月*
「では主、編成を…」
「そうね。今回の編成は…あぁもぉ!!」
手紙に記された内容を読んでいた審神者がうなだれた
手紙を読みたくないようで、審神者は手紙を長谷部に渡した
渡された手紙を見た長谷部もとても驚いていた
「…【編成の制限として、太刀・大太刀・槍・薙刀の編成は禁じる】…だそうだ」
「なにそれ…」
「それくらい、主の相手をするのは嫌だってことでしょ。」
長谷部の話を聞き、大和守と加州がそんな話をする
凛華は、現在いる審神者の中でも指折りの力の持ち主であったため彼女に顕現された刀剣男子達の力もかなりのものだった
「太刀の出陣は認めんとな…。姫のために戦うことができぬということか…」
「俺だってお姉ちゃんのために戦いたかったな…」
「安心しろよ蛍、俺が部隊に入れたらお前たちの分まで姉ちゃんを守ってやるから!」
太刀や大太刀の男士達が文句を言う中で短刀や脇差達はウキウキしていた。
審神者がようやく本調子に戻ったため編成について話し始めた
「みんなの事は信用してる、誰を送ってもいいと思っている。だから、刀剣の数で考えて短刀2、脇差1、打刀2の合計6振り。隊長は打刀の中から決める。決め方は…いつもの通りあみだくじで異論はないよね?」
審神者が大きな紙を手にそう宣言する
短刀・脇差・打刀のメンバーが、他の刀剣達よりも1歩前に出て紙に名前を書いていく