第6章 懐剣の苦難
「主様!!」
と、今まさに答えようとした瞬間主ちゃんの部屋の障子が勢いよく開いた。入ってきたのは、こんのすけだった
「何?」
「時間遡行軍が来たと連絡が…!!」
「…場所は?」
はぁ…とため息をついた主ちゃんだったが、その顔をさっきまでや漫画を描いているときとは大違いだった
「京都の椿寺です。」
「椿寺…まぁまぁなとこ来たね。…いいや、来たばっかの髭切・膝丸・数珠丸・あとは経験のある大太刀で…石切丸にしよっか。あとはレベリング中の明石と長曾根で行こうか」
と、和紙のようなものにサラサラと書いていく
鳴狐さんは、主ちゃんの準備の手伝いをしていた
『ねぇ主ちゃん』
「何?」
『あたしも出陣したい』
「…まだ駄目。いつか出してあげるけど…今はだめ。内番は今日は終わりでいいから」
と、審神者着に着替えなおした主ちゃんはそのまま部屋を出て行った。鳴狐さんとともに出て行っちゃったからあたしはそのまま部屋に置き去り状態だった
とりあえず、部屋を少しだけ片付けて主ちゃんの部屋を出た
いいな~男士の人達は出陣できて・・・
「おっ?どうした姐さん」
『あぁ、薬研君』
主ちゃんの部屋から出てしばらく廊下を歩いていると、会ったのは薬研君だった
「随分暗いじゃねえか、どうかしたのか?」
『いやね…今出陣命令が来て主ちゃんとの内番なくなったんだけど、あたしも出陣したいな~って思って…やっぱ女士だからできないのかな~』
と、薬研君と廊下を歩きながらあたしはそんな話をしてみた
薬研君はあたしの話を聞いてくれながら、そうだな~と言っていた