• テキストサイズ

剣姫乱舞 《刀剣乱舞》

第1章 鍛刀完成 *卯月*



『こ…小狐丸様ッ』

「はいはい小狐丸離れて。彼女まだ本丸の案内中なんだから」

「そうか?…離れるのが惜しいな。」

『はい、じゃ回り終わったらまた来ます』

「そうか!」


小狐丸様・・・見た目すごく大人なのに内面は子供っぽいな
また来ると言ったら、三日月様も鶯丸様もなんだか顔がほころんでいた


「ならば茶を用意して待とうか。」

「茶に華が添えられて、良きかな良きかな」


ハハハと笑っているところを見ると、ホントにおじいちゃんみたいだな・・・この3人
でも、この人達は太刀の中でもかなり強い人達だろう
・・・そんな感じは微塵もしないけど・・・


「んじゃ行くよ」

『うん…。では失礼します』


3人に頭を下げて先を行く加州君と大和君に続いた
次に行くのはみんなの自室らしい



***


「…よき姫だな」

「あぁ、この本丸も華やかになるね」


茶を啜りながら、彼女が縁側を歩く姿を目で追った
小狐丸に至っては、姿が見えなくなるまで見つめておった


「そんなに気になるか、小狐丸」

「はい…、本当によく似ている」

「あぁ…、見違えるほどにな」


2人が彼女の背を寂しげに見つめていたが、三日月だけは嬉しそうだった


「ハハハ、過去のことはよい。今後の彼女を見守るとしようぞ」


そう笑っていたが、その美しい瞳には少しだけ不安の色があった


/ 220ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp