第3章 大宴会
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「そら姫、もっと飲め」
『ありがと~ございますぅ~』
「お?」
わざと姫と呼んでからかおうとした三日月だったが、予想に反し彼女は素直に応じるものだから三日月はさらに彼女を可愛がりたくなった
「よしよし姫や、もっと俺のそばに来い」
『ん~?』
しかし、酔っている彼女は来いと言ってもなかなか来てくれない。首をかしげてウダウダしていた。
しかし寛大な三日月は自ら彼女のもとへ立った
彼女の隣に行くと、三日月はすぐ彼女を抱き寄せた
周りにいた者はすごく驚いていたが、三日月はたいして気にしなかった
「…お前は可愛いな。」
『うぅ~?』
「三日月殿、私にも彼女を抱かせてくだされ」
「お主は昨日抱いたであろう。」
「だめです!!冴姫おねえさんはぼくのです!!」
見かねた小狐丸も彼女のもとへ赴き彼女を抱く三日月を催促した。今剣もぼぉ~っとしている彼女の正面から彼女に抱き着く。
今剣が抱き着くとようやく彼女が反応を見せ今剣の頭を撫でる。それで今剣は満足したように彼女の体に擦り寄る
「おぉ!!桜華切は小さきものに優しいようだな!!」
「皆さん、お疲れのようですのであまりむりをさせてはなりませんよ。愛らしいのは分かりますが」
見ていただけの岩融や石切丸はそんな様子をお酒を飲みながら楽しそうに見ていた。
すると、彼女がゆっくりと三日月から離れた