第3章 大宴会
「なんだお前ら!なっさけねえな~!!」
後から来たはずの蜻蛉切さんと御手杵さんが真っ先に倒れてしまった。誰よりも飲んでいるはずの日本号さんや次郎様のなんと元気なことか・・・。太郎様はずっとセーブしながらゆっくりと飲んでいた。
あたしは・・・
「あら、あんたなかなか平気なのね。」
『はい、割とお酒はへーきです♡』
「ふふ、平気のわりにさっきよりもかわいく見えるよ?」
『そぉですか?』
意識こそはっきりしているけど、かなり口調がふわふわしているのが分かった。でも、まだ介抱が必要なほどではない
なんて思って、またお酒を飲もうとしたら・・・
『ヴッ!?』後ろから誰かにタックルされた。
「冴姫お姉ちゃん」「サキ姉!!」
『ほ…蛍ちゃん、愛染君…頼むからタックルはやめて…特に蛍ちゃんあたし折れちゃうよ?』
タックルしてきた犯人は蛍丸君と愛染国俊君。あたしは蛍ちゃんと愛染君って呼んでいる。
2人はあたしを見つけるとダッシュで来るからいつもタックルされる。今日だけで3回目だ
『2人共どうしたの?』
「冴姫お姉ちゃん、おじさん軍団とばっかり一緒にいるから俺たちのとこにも来てよ」
「そうだぞサキ姉!!国行も姫がいないとつまらんわ~って言ってるぞ?」
『…明石さんがあたしの事姫って呼ぶのやめたら行ってあげる』
明石国行さん・・・蛍ちゃんや愛染君と同じ刀派の刀だけど、鶴さんや三日月さんと違って頑なに姫って呼ぶのをやめないから少し嫌いだった
でも、蛍ちゃんと愛染君(主に蛍ちゃん)は強引にあたしの腕を引いた