第3章 大宴会
「よしお前ら!!今日は昨日顕現された桜華切冴姫と、今朝顕現された数珠丸恒次の懇親会を行う。
主のご厚意で今日は好きに飲み食いしても構わないとのことだがあまり羽目を外すような…」
「よぉしあんた達!!呑みまくるぞーーー!!!カンパーーーイ!!」
と、長谷部の長い話を髪の長くて背の高い人が遮って乾杯の音頭を取り懇親会が始まった
長谷部めっちゃ怒ってるよ・・・
「おぉーい姉ちゃん!!こっち来てくれよ!!」
あたしは皆さんの様子を見ていると、年配のおじ様があたしを呼んだ。音頭を取った人もそこにいた
数珠丸様が三日月さんたちの方に行ったから、あたしはそっちに行った
『あ…失礼します。』
「よぉ姉ちゃん、噂通り可愛いじゃねえか。」
「ホント、お酒の席には可愛い子はやっぱり必須だね」
『あ…あたし』
完全に酒飲みの席に来てしまったと若干後悔したけど、それでも気前のよさそうな人たちばかりだった
「俺は日の本一の槍こと、日本号。よろしくな姉ちゃん」
「アタシは次郎太刀。あんたは呑める口?」
『はい、全然大丈夫です。…あの、次郎太刀様は女性…』
「んなわけないでしょ?前の主の影響で女形ってだけだよ。ほれお酌してあげるよ」
『いえ…あたしが…』
「いいんだよ、今日の主役なんだから♡」
と次郎様が御酌をしてくれた
婚礼の刀だからお酒には慣れているようにできているはず・・・だけど、大丈夫かなと思いながらお酒を口にする