第2章 初内番
「さて、まず今日の内番だが・・・
《馬当番、鯰尾と骨喰》
《畑当番、山伏と桜華切》
《手合わせ、同田貫と大和守》
《洗濯当番、歌仙と大倶利伽羅》
《掃除当番、秋田と膝丸》
《炊事当番、燭台切と髭切》・・・以上だ!!」
「「「異議あり!!!」」」
と、3人ほど声を上げた
歌仙兼定と大倶利伽羅、鶴丸国永だった
「なぜ僕と大倶利伽羅が一緒なんだ?」
「俺もこいつとなんて御免だ。」
「主のいつものあみだくじで決まったことだ。そして鶴丸、お前はなんで異議を申し立てる?」
「女の子に畑仕事させんなよ!!なんなら俺が代わりにやる!!」
鶴丸は彼女の肩を抱いて講義をした
彼女は呆れているのかため息をついた
『鶴さん、畑仕事くらいできるって…。大丈夫だ、から』
「そうか…?ならいいが…いやそれより、山伏は気を付けろ。」
『えっ…』
「うっかり山に連れて行かれないようにな?あいつは山籠もりして修行しに行くような奴だからな」
『あ…はい、御忠告感謝します』
そんな彼女に耳打ちする鶴丸を長谷部は無視して話を進めた
「よし、じゃあ各自持ち場につけ。なお、内番であっても出陣命令が入ることがあるからな。いつでも出陣できるようにしておけよ。…では解散!!!」
長谷部がそうして場を修めると、彼女のそばに大男が近づいてきた
「カカカカカ!!お初にお目にかかる!!拙僧が山伏国広と申す!!では桜華切殿、参ろうか!!!」
『…ぁ、よ…よろしくお願いします』
・・・なんとも騒がしい男が来たと、彼女は心の中で思いながら山伏に頭を下げた