第14章 夏祭り!
『主ちゃん!おまたせ!』
支度が済んで中庭に行くと、すでに準備を終えて主ちゃんが待っていた。一期さんと・・・
『あ、一緒に行くのは石切丸さんなんですね』
「えぇ、私は別にいいと言ったのですが…」
「たまにはいいんじゃないかい?君は近侍になることは多いが2人きりになることは少ないだろうしね」
と、皆さんと待っていたにっかりさんが笑った
他の刀剣男士さんたちは、むくれてもう夕餉を始めているらしい
「桜華切殿、その浴衣とても似合っておりますよ」
『あ…ありがとうございます』
と、いつの通り一期さんはあたしを上の名前で呼んで浴衣をほめてくれた。一期さんに合うように薄い水色の浴衣にした
「あぁ~やっぱり女の子は絵になるわ~。冴姫!!ちょっと写真ごめんよ!!」
と、主ちゃんはすでに大量の写真を撮っていた
これも漫画の参考にするのだろうと思い何も言わなかったが、花火大会にい行くなら花火撮ろうぜ・・・とは言えなかった
「じゃあ主、冴姫ちゃん行ってらっしゃい」
「主、お土産待ってるぜよ!」
「俺焼きそばが食いてえ!!」
「ボクはわたあめ!!」
と、数人が見送りに来てくれたがその大半はお土産を強請るための集まりだった。特に一期さんの周りには弟たちでごった返していた
「それじゃ、冴姫に嫌いな時間移動装置行くよ」
『えぇー…またぁ?』
「仕方ないでしょ、現代なんだもん」
と、主ちゃんは黙々と装置の準備をしていた
はぁ・・・とため息をつくあたしの方に一期さんが手を置いた
「楽しみですね、桜華切殿」
『は…はい』
お祭り自体は楽しみだけど・・・
これがなぁ・・・