第13章 ハグの日 *葉月*
「…ありがとう冴姫さん。浦島そろそろ行こう。」
「えぇー!?俺も冴姫ちゃんと…」
「あまり困らせてはいけないだろ?粟田口の皆もだぞ?」
と、浦島君の頭をポンと撫でて浦島君はじめ粟田口のみんなのこともなだめてくれてその場はそれで収まった。粟田口のみんなが去ったあと、虎徹さん達もあたしの前を通って部屋に戻ってしまった。すると、急に長曾祢さんがあたしの前で立ち止まった
『…?どうしました?』
「いや、和泉守とは会ったか?」
『えっ!?』
長曾祢さんがいきなりそんなことを言ってきた
やっぱり・・・長曾祢さんも知ってるのかな?なんて思いながらそれはあえて出さずに『いえ、会ってないです』と普通に答えた
「そうか」
と、それだけ言って行ってしまった
・・・あれ?ハグ良かったのかな・・・?なんて思ったけど、あたしもその場から離れて自室に戻ることにした
「あ!!いたーー!!」
早々に次の人たちに出会った
でも、あたしは逃げる行為をしなかった。
だって相手が悪すぎるもん・・・
「サキ姉ーー!!」
「お姉ちゃん!」
『うぐっ…!!だ…だから蛍ちゃん…タックルはやめて…って。あたし折れちゃう…』
現れたのは来派の3人
機動力の高い愛染君がいるから、それに劣るあたしが逃げたところですぐ捕まるだろうと思って逃げなかったが、一緒にいた蛍ちゃんに思いきりタックルを食らった